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うーむ、TPP(追記)

あっという間に大晦日。
今年を振り返る前に、今週の頭に参加したREFARM 北海道のイベント『TPPから考える明日』のお話を書いておかなくっちゃ。

TPPって面倒、関係のない話…とは仰らず、ご一読いただけると嬉しいです(長文ですが)。立場が変われば、いろんな視座があるのねぇ…という「気づき」のお話です。

あと、一番最後にTPPを知るイベントのご案内を。

話の続きは、「続きを読む>>」をクリックしてください。


*****

野田首相が「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉参加に向けた関係国と協議に入ることにした」と、何とも日本的な曖昧表現で表明したTPP問題。

農業VS経済という構図だけがピックアップされているけれど、結局何だかよくわからない。わからないから知りたい。というワケで、若き農業者が主催するこの勉強会に参加した。

グループディスカッションの形式で意見交換するが、「賛成」「反対」の見解を統一するのではなく、いろんな意見を聞こうというスタンスも気に入った。

※Facebookに同じ記事をあげたところ、的確なコメントを頂戴したので、ご本人の許可を得て追記します。

現在日本国内でしばしば混同されているのが、「交渉に参加」することと、「交渉参加はTPP加盟そのもの」ということ。これは別々のことです。今、政府がやろうとしていることはあくまで『TPPを施行する前段階として、そのルール作りを今関係国でやろうとしてます。日本もルール作りに参加したいです』というものであって、その参加がTPPそのものへの参加ではないという点。まずこの現状認識を国民が共有しなければならないと思います。
個人的には、「交渉には大いに参加して、国益に叶わないならTPPに加盟しない」という、自立した姿勢を貫くべきと考えています。

※ここまで追記。

*****

話題提供は、このおふたりから。

北海道大学大学院農学研究学院の東山寛助教からは、TPPの現状について。詳細は書ききれないので、「むむむ」と思ったポイントを。ちなみに、東山先生は参加に反対のお立場。

・TPPは農業や貿易だけではなく、実は21もの分野に渡ること。
・外務省などで公開されているTPP関連の資料は英文、あるいは翻訳されていてもわかりにくい。野田首相が「十分な国民的議論を経た上で」といってる割に、それってどうなんだろう。
・TPPの交渉の席につかなければ、具体的な内容は交渉国から開示されない。(書き忘れにつき追記)
・金融面では郵政や共済がターゲットになる。
・アメリカの要求は、あれもこれもオレ様のものというジャイアン的な考えに聞こえる(私見です)。
・今は農業者を守るため、消費者負担(価格に補助金が含まれる)だが、TPP後は価格が下がるために納税者負担(税金で徴収)へ。そこまでして”今の”農業を守るべきか。農業のあり方も考えるべき。

HVC戦略研究所の主任研究員、依田知則さんからは、ディスカッションに先立ち、「経営理念の大切さ」についての話題提供。経営理念は、自分の考え方、計画とも置き換えられる。

*****

私の考えは、よくわからないものに簡単にYESとハンコをつく行為は気持ちが悪い。だから今は反対という立場でディスカッションに臨む。

1回目が10名、2回目は30名のディスカッションの中から、印象的だった意見を。

・農業の主権者は誰なのか。農業者は人任せにしていないか(農業コンサルタント)
・生活者が実際に食べているものと、農業者がつくっているものがミスマッチ。何を必要とされているのか、そこを考えていかないと(農業コンサルタント)
・農業サイドで見る常識は、非常識(公務員)
・参加反対という意見は農業だけで見ているのか、全体として考えているのか(農業者)
・北海道新幹線の問題は、TPP問題の縮図のような事例(会社員)
 ※議論するのに十分な時間や情報を与えられず、周囲の圧力によって新幹線の並行在来線を、JRから経営分離することに「賛成」といわざるを得ない状況になった函館市を例に挙げて。
・この政府に交渉能力はあると思うか?丸め込まれるなら、参加すべきではないのでは(農業者)
・子供たちの間にもグループがあり、違う意見で孤立を恐れている。国益は力関係。強いアメリカに仲間外れにされれば、日本はどうなる?(高校教師)
・仲間外れされても生きていける(農業者)
・なぜ、北海道でTPP問題の話し合いが盛り上がっていないのか。特に農村地帯でそう感じる(マスコミ)
・補助金をどーせもらえるから…と、何も考えていない農業者は多い(農業者)
・本州のように兼業農家が多いところと、北海道はまた違う。地域の利権と国の利権は違う(不明)

そんなやり取りを聞き、意見参加しているうちに、北海道でも輸入自由化&関税ゼロになった農畜産物の事例を思い出した。

羊肉はまさにそんな状況で、国内流通している9割以上が輸入品。それでも北海道をはじめとする羊農家は踏ん張っている。国に保護され、大規模生産されているNZやAUSと違い、価格では当然太刀打ちできず、ひと皿何百円というジンギスカンに道産品は利用してもらえないが、それでもより質の高い羊肉をつくるぞ!という心意気で努力している。

TPPに参加すると、牛も豚も羊のような状況になるのか…。

というところで、ディスカッションは時間切れ。
冒頭にも書いた通り、意見をまとめるためのイベントではなく、他者の意見に耳を傾けるためのディベート。なので、結論はない。参加した人が思い気づいたことを持ち帰り、生かすだけ。

そんな中で私が思ったこと。
TPPの正体は依然としてよくわからないままだったが、もっと主体的に考えていきたい。TPP問題って、自分が何を選択して食べて、生きていくかということにも行き着く問題。いろんな意見を参考にしつつ、深めていきたい。いつまでも人任せで、後から右往左往したり、決まった結果にブーブーいうだけじゃ、ダメっちゅうことです。

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
賛成しろ反対にしろ、TPPについて、薄らとでも考えていただくきっかけになれば嬉しいです。

*****

さて、1月15日に「TPP。テレビが伝えない真実。」というイベントがあります。TPPの仕組みを紐解き、本質に迫る講演。後援者のニーン夫妻は、食料貿易動向の調査研究の第一人者。TPPについて考えるヒントになるハズ。聞きに行ってみてはいかがでしょう?

※収容人数に限りがあるため、参加希望の方は下記へ事前にお問い合わせを。

TPP。テレビが伝えない真実。
●1月15日(日)13:30~16:00
●道新ホール
●参加費500円
●問合せ/011-665-1717(生活クラブ生協)




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